昨今注目を浴びてきているベアフットクライミング。
最近は賛否があると風の噂で聞きます。
今現在、少しセンシティブな話題だと思うので、この題目で文章を書いていいものか非常に迷いましたが、
私自身好きでたまらない登り方ですので、私が思う魅力を少しお話しできたらなあと思います。
私がなぜ、裸足で登りたいのか。
始まりは、私がクライミングを始めて1年くらいの頃。
岩登りをちょうど始めたくらいの頃だったと思います。
当時アルバイトでお世話になっていたジムでオーナーと一緒に見た reel rock のあるトピックがきっかけでした。
“ Barefoot Charles “
衝撃でした。
お家に帰って何度も再生し直したのを今でも覚えています。
自分の力で登る、
シンプルに登る、
そんな姿がものすごくかっこよく見えました。
何より、映像の中の彼がずっと楽しそうで、
岩登りを最も美しい形で嗜んでいるように私には感じました。
私も彼のような心持ちでクライミングがしたい!と憧れを抱きました。
関東近辺の岩場では、何かと人様の目につくので勇気が出ず、数えられるほどしか裸足で登ることができませんでした。
が、ここは屋久島で、端的に言うと、私は自由なクライミングと暮らしを模索するためにここに来ました。
ずっとやりたかったけどあんまりできなかった
’裸足で登る’
を思う存分やっています。

もともと裸足で登りたかったのは、かっこいいからが主な理由だったのですが、実際にいろいろ登ってみて分かったおもしろさもたくさんあります。
1番実感したのは、シューズを履くのと裸足で登るのとではエッジングの仕方が変わるということです。
私が今よく履くシューズはフラット・ストレートで足先が丸めな形です。もちろんケースバイケースですが親指8割と人差し指2割くらいの位置でエッジングをすることが多いです。
ですが、裸足で登る時は親指主体でエッジングをすることが多く、指皮が顕著に削れるのはほぼほぼ親指だけです。

裸足だとクライミングシューズのように足裏がフラットではなく凹凸があるので、フラットな面の多い親指に頼りたくなるのか、、、?
屋久島の花崗岩の結晶の粗さも関係あるのか、、、?
そもそもの自分の身体の使い方が下手くそなのか、、、?
足の指を直に使うということに慣れていないだけなのか、、、?
比較対象がクライミングシューズを履いてる自分だけなので主観でしかないですが、新しい発見やシューズとの違いをしっかりと楽しんでいます。
そして、エッジングのアプローチが変わるとムーブも変わることがしばしばあるので、同じラインでも2度おいしくいただけることが多いです。
シューズを履いた方がおもしろいラインもあれば、裸足の方がおもしろいラインもありました。
我ながらとてもコスパのいい遊び方だと思います。

クライミングの楽しみ方は多種多様、十人十色。
歴代のクライマーたちの工夫や功績、素晴らしいギアがあるからこそ、ここまで発展して、新参者の私も楽しめているのだと思います。
クライミングシューズを一切履かなくなるなんてことは私にはきっと無いし、クラッシュパッドやチョーク、その他のギアもずっと使い続けると思います。
ただ、
できるだけシンプルな形で岩を登る、
ここがクライミングの真髄であって欲しいなあとひっそりと願い続けたいです。

words&photos あま
沖縄、琉球石灰岩育ち。某登山用品店で勤めたのち、2025年末より屋久島に移住。
コーヒーは深煎り、お香は白檀が好き。
現在けん玉を練習中。
※reel rockの”Barefoot Charles “
Red Bull TV にて、ご覧いただけますので是非!

