モノの活かし方は一通りじゃないよねってはなし

words&photos: Nao Kazama

 

 

Hi ya✌🏻

私は音楽を聴くのも、音楽にのるのも、音楽を学ぶのも大好きです。

そしてもちろん、演奏することも大好きです。

一応過去に、ドラム、トランペット、ホルンは演奏経験があるくらい😉(今でもできるかはノーコメント)

 

先日、人生で初めて、ある楽器を使って「プレー」する機会を得ました。

 

 

よく見てください、みんなの手にはタンバリン。正確にはタンバリン風の何か。

決してふざけてはおりません。みんな真剣、映ってませんが私も真面目。

これは、ロンドンで私が出会った、なかなか面白い、

そして日本でもっと流行らせたいスポーツ、「タンブレリ」をプレーしたはなし。

 

 

私のバイト先Aの同僚の主婦の方が、毎週水曜日に近所の体育館でこの「タンブレリ」練習会に参加していると聞いて、誘っていただきました。

私はダンスや水泳は人並みレベルだと自負していますが、球技は本当にセンスがなくて…。

「ノープレッシャーで来てね^^」と優しく言ってくれたけど…大丈夫かしら…。

内心すごく、ドキドキ。でも、「タンバリンをラケットとして使うスポーツ」って聞いたら、「え?」ってなるじゃないですか(笑)

水曜日のバイト勤務後、ほかの同僚のみんなと一緒に行ってみることにしたんです。

 

この日は我々日本人勢が4人、主婦の方の娘さん(ロンドンでよく見るオシャレなtheギャル⭐️)、たまに通ってるという主婦の方のご友人日本人1人、恐らく地元出身のイギリス人男性、国籍不明のカフェ勤務若手女子2人という大所帯になりました。

日本、特に東京では若者同士、大人同士になりがちだと思っているので、いわゆる”地域コミュニティ”に若い方が友達連れて来てるのがとても好ましい。イギリス人男性がガールズトークに程よく混じりつつ、黙々と素振り練習してたのも、よかったなあ。あとは親娘でスポーツしているのも、素敵な光景でした。

 

さて、このタンブレリ、イタリア発祥の「タンブレロ」という似た名前の似たスポーツもあるんですが、

イタリアの方はボールを使い、こちらじゃバドミントンの羽根を使います。

アフリカからイタリアに渡り、飛んでスコットランドでボール→羽根への変化諸々が起きて、イギリスでは「タンブレリ」が各地に広まっているそう。

また、正確には楽器のタンバリンではなく、タンバリンに限りなく近い”バット”を使うんですが、

なかには本物のタンバリンを使ったり、バットに鈴をつけタンバリン風にして、音を出せるようにして陽気にプレーしたりすることもあるらしい。

なんとも愉快なスポーツじゃないですか🎶

 

”バドミントンやテニスのラケットがタンバリンになったスポーツ”という認識でOKだと思いますが、独特なルールがいくつかありました。

まず、コートが小さい!

大人2人がコートに入ればもう十分な広さ。今回はダブルスでプレーしたので、相方と両腕を伸ばせばコートを網羅できそうな感覚です。3人だと窮屈に感じそうなのに、公式戦ルールは1チーム3人でのプレーらしい。

 

サーブは得点になろうがなるまいが5回同じプレーヤーが行い、5回サービスしたら相手チームに。相手が5回サービスしたらサーブ権が戻ってきますが、必ず相方(サーブしていない方)が行わないといけない。これを繰り返して21点先取のチーム戦です。

 

プレーの最初は、このバットを両手で持って上にあげ、お辞儀をします。「タケノコニョッキ」みたいで滑稽です。

 

 

テニスのラケットより軽く、バドミントンのラケットよりも打つ面が手元に近いのでコントロールが効いて、球技音痴な私でもラリーが続きました!嬉しい!

ですが、軽い羽根が上に上にと上がっていくのを頭を上げて追いかけて、つい上打ちが続き体力を消耗。そりゃそう。ずっとスマッシュを打ち続けるような状態です。

途中、「テニスみたいに基本下から打てるようにして、ネット近くでスマッシュできると強い」と教えてもらいました。こういったコツはテニスやバドミントンとほぼ同じだ💡

 

また、コートが小さい分、思いっきり打つとすぐラインを超えてアウトになってしまうんです。力加減と飛距離の塩梅を掴むのにも苦戦。狭いゆえラリーも速い。返したと思ったらすぐ返ってきます。

フルで21点まで続けるとかなり疲れるし、かなり激しかった(笑)

が、スピード感があって、プレーするのも見るのもすごく面白い!!

 

まさか、タンバリン(正確には違うけど)がラケットになる日が来るとはな〜。

本当のタンバリンで、🎶シャンシャン🎶鳴らしながらプレーしたら楽しいだろうな。ずっと笑っちゃいそう。

ちなみにお誘いいただいた主婦の方から、日本は東京に1チームだけあるという噂を聞きました。

代々木公園かどこかでシャンシャンさせながらプレーして、打ち上げはそのタンバリンを使ってカラオケなんてどうですか。

 

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私のバイト先B(掛け持ちしてます)は、ロンドンに拠点を置くBritish Sake醸造所で、

日本から酒米を輸入し、オリジナルの酒を作っている面白いお店なんです。

 

まだまだビールやワイン、ウイスキーやほかスピリッツとまでいかなくとも、

“Sake人気”はイギリスをはじめ欧米でじわじわと感じております。日本酒を広めようと渡欧している日本人や酒蔵さんもよく聞きます。

 

イギリスで作っているので、日本酒ではなくBritish Sakeと呼ばれますが、作り方は日本酒と同じ。

なんとオーナーは欧米の方で、醸造しているスタッフにも日本人はひとりもいないんです!😳日本の酒蔵も参加しているであろう世界コンテストで、過去に受賞した銘柄なんかも生み出しております。

日本酒をリスペクトしつつ、欧米人の食事や味覚に合いやすい酒を提供していて、なかなか本格的で美味しい☺️この機会をいいことに、日本酒をポルトガル人(私の直属上司)から学ぶという不思議な現象が起きております。

 

ところで、お酒を作る過程で発生するのが「酒粕」ですが、

このバイト先で、イギリスらしいっちゃらしい、ユニークな酒粕の使い方をしております。

それが、ブリティッシュビール×酒粕

菩提酛(※)で作ったオリジナルの酒粕を、ロンドン南部に構えるビール醸造所とコラボして、醸造×醸造のコラボレーションを実現させたんです。

 

※菩提酛(ぼだいもと):日本酒のアルコールを生成するのに欠かせない酵母を作る製法のひとつ。酒母。

 

9番がそのビール。The Kernelというビール醸造所で、私のバイト先の名前がKANPAIです🍶1パイント約1500円(苦笑)

 

飲む前は、かなりクセのある、甘酒っぽい口に残るラガーなのかな、ていうか美味しいのか…?なんて正直思っていました。

実際はその正反対。

メロンのような爽やかさとまろやかさを先に感じて、あとから酒粕の渋みやうまみが鼻先を抜けるような、斬新なビールに仕上がっています。

菩提酛の特徴のひとつ、乳酸菌を発生させた水と、IPAのような軽くフルーティなビールが相性バッチリでした。

 

「日本酒を試したことないから興味はある、でもダイレクトに『酒』を感じるのは苦手な方」だったり、少しでも”うまみ”を感じてみたい方だったりと、

ビール大国のイギリス人にもなかなか好評です。

 

欧米の日本酒好きな人たちが、日本ではメジャーじゃない酒粕の使い方をしてくれて、なんか嬉しかったんです。これぞ、「コラボレーション」だなと。

 

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世の中には予想外な発明がたくさんありますね。

人との繋がりや経歴、自分用に残しておいたメモや記録。モノに限らず、何かが思いもよらぬ別の方向で活躍して新しい花を咲かせるって、すごく嬉しいじゃないですか。

それで言うと、「ロンドンにあるお城の跡地がボルダリングジムになってる」という情報をキャッチした時も、かなりテンションが上がりました。

その名も『キャッスルクライミングセンター』。そこは歴史とクライミングが融合した唯一無二の空間でした。

 

 

遡ること1850年代。

ロンドンでは飲料水質の向上を図るべく、テムズ川から水を引っ張り濾過作業→給水する場所として、国の施設のひとつてあったこの城が使われていました。

そして1930代に入り、蒸気機関車やボイラーの時代から、ディーゼルエンジンと電気ポンプの時代に突入すると、この給水城はお役目御免に。地元住民の協力のもと、長きにわたって景観保護がされていたようなのですが、80年代後期、ついに取り壊し目前まで追い込まれます。

 

そのタイミングで、ロンドンのクライマーコミュニティがこの場所に目をつけたそう。

ロンドン都心部は、緑はありますが山や岩がなく、当時からクライマーたちは自らジムなるものを作ったり、ジムを始めたりして、ボルダリングを楽しんでいたんです(諸説によると、ヨーロッパ圏に室内のクライミングジムを普及させた先駆け都市でもあるみたいですヨ😳)。

で、彼らクライマー陣がジムに活用するべく政府や自治体と掛け合い動き出し、ほぼDIYみたいな進め方で見事取り壊しを免がれ、ロンドン、いやイギリス随一の巨大ジムとして機能しているんです。

 

なんとも素敵なはなし👏🏻

 

 

中の構造は、一部を除いてお城のなかを吹き抜けにしている開放的な空間で、

個人的にはジムというより、アミューズメントパークのような、遊び場にいる印象を覚えました。

レンガ造りが残っていたり、フロアの移動に螺旋階段をそのまま使っていたりするのも、リノベならでは。ワクワクします🤭

 

また、都心部のほかジムにはない、圧倒的なロープコースの多さ!

天井が高いので、リードクライミング、オートビレイのコースも充実していました。

 

キッズがめちゃくちゃ多かったのも好印象

 

写真がなく分かりにくいのですが、屋外も壁があります!

お城を見ながら登る、なんてユニークな体験ができるだけでなく、去年の初夏の時期には、野外小規模フェスみたいな、DJ呼んでピザ屋さんも呼んでお祭りしてたようです。コミュニティ色強いイギリスクライマーならではの企画で楽しそう。

 

(オフィシャルInstagramより)

 

週末にわいわい登って、疲れたら併設されてるカフェや隣の公園で休憩して、日光浴して……。もちろんトレーニングとしてもバッチリだと思いますが、半日弱くらい使って、友人や家族とのんびり楽しむのにいいな〜なんて思いました。

他にはない、個性的かつとても有意義な場所です🏰

 

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タンバリンであろうと、酒粕であろうと、お城であろうと、大小関係なく、こういった素敵な「使い回し」に出会えるのは、育ち方や文化が根本的に違う海外ならではの発見かもしれませんね⭐️

 

…いや、ただ私の頭がかたいだけなのかも(笑)

 

深いことは考えず、いいと思ったモノはたくさん使って能力を与える!

それも愛情表現の一種だと思うな!

 

Cheers👋🏻

 

(あまさんの記事読んで、ダーニングやってみた🧶1発目のデニムは不器用がバレバレ(笑)だけど、2回目のスウェットはまあまあお気に入り。あまさん風の円形もトライしたい)

 

 

words&photos風間 菜央

都内の出版社でメンズファッション誌の編集者を勤めたのち、2025年1月より念願のロンドンへワーキングホリデーをスタート。
英国ならではの様々な具材を使用した、既存の枠に捉われない”創作味噌汁”の研究が、最近キッチンでのマイブーム。
趣味はダンスとダイビング(とクライミング)