“日本発”がイギリスで大活躍なはなし

words&photos: Nao Kazama

 

Hiya~👋🏻

 

「ヒヤ〜」じゃないよ。イギリスに来て初めて覚えた挨拶文句のひとつ、「ハイヤ〜」です。

“Hi, how are you?”の略らしいのですが、”Hello”とほぼ同義語、「やっほー!」という感覚で、イギリスにいる女性が特に好んで使う挨拶だそうです。

なんとなくHelloやHiよりも語感が好きなのと、何よりも言いやすい気がしている✨

 

 

さて、海外のスーパーは日常と非日常に挟まれるバランスが心地よく、ローカルに真っ先に染まれる場所して最適!と思う方も多いのではないでしょうか。私もそのひとり。らぶスーパー!スーパーらぶ!

先日近所のスーパーで、ずっと気づいていなかったある事実を知ることができ、嬉しくなりました。

 

ロンドンのスーパーに、不思議なブロッコリーがあります。

kg単位で換算すると、やや高め

 

TENDERSTEM BROCCOLI

茎まで柔らかいブロッコリーという意味で、メジャーなブロッコリーに比べてとてもスリム、かつ房の部分が小さくてお淑やかな見た目ですよね。ご存じの方いらっしゃったら、お目が高い。

野菜コーナーで初めて見たときに、「ヨーロッパには2種類のブロッコリーがあるのか〜」くらいに思って買ってみたら美味しかったので、以降今でも頻繁に買っている野菜です。

もちろん、自炊の楽しみのひとつ、創作味噌汁への登板回数も多め。

 

そしたら、私全く知らなかったのですが、こちら日本が品種改良した発明品なんですね。

日本でも買えるみたいなんですけど、なんと日本での名前は「スティックセニョール」だそうです。

 

 

…セニョール、ブロッコリーごときで(ごめん)カッコつけた名前をつけないでくれ。

 

 

気になったので調べてみたところ、

✔️株式会社サカタのタネが1990年代に開発したブロッコリーの仲間

✔️「スティックセニョール」が正式に名付けられた品種名。ロンドンで私が見た”TENDERSTEM BROCCOLI”は、サカタのタネとスイスの会社が共同(?)で名付けた、スイスの会社側の商標名

✔️ブロッコリーと中国野菜の「カイラン」を掛け合わせた品種で、「茎まで美味しく食べよう!」と提案すべく開発された

 

というのがざっくりとした内容(個人調べ)。

 

日本で日常的に使うスーパーではあまり見かけなかった気がするのに、ロンドンでは、スーパーの大小問わず大抵この子が置いてある。ヨーロッパでは普通なのか?

 

 

どうやら、

✔️野菜嫌いのイギリス人でも食べやすいこと(芋を食べればヘルシーと思ってるんじゃないかな、まじで)

✔️面倒くさがりのイギリス人でも調理が簡単なこと(普通のブロッコリーより扱いやすい)

✔️大手食品メーカーM&S(マークス&スペンサー)が「健康でおしゃれな映え野菜」として売り出したのがヒットして、

健康志向の人を中心にデイリー野菜として位置付けられているからだそう。

そして、アメリカでは”Broccolini(ブロッコリーニ)”という呼び名で、イギリスと同様おしゃれ野菜として定着しているらしい。

 

私は普通のブロッコリーの茎も火を通して食べているんですが、

形はどうであれ、日本人の”もったいない精神”が世界で受け入れられているような印象を受け、「天才じゃん!!」とびっくりしました。

 

 

ちなみに、企業の公式HP曰く、

スティックセニョールという名前の「セニョール」には特に意味はないそうです。

逆によく思いついたな。これにもまた天才的センスを感じたのでした。

 

 

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ロンドンでの自炊は、和食8割ほか2割。イギリスだろうとロンドンだろうと、どんどん和食を食べます。

 

前提として、毎日「ああ〇〇食べたい」って考えるほど日本の食事が恋しい。

でも、渡英前に覚悟していたよりは和食(っぽいものも含む)を口にすることができていて、大変ありがたい✌︎お米を食べて育ってきたので、お米を数日食べれないと調子が狂いそうです。

これは、大都市ロンドンなだけあって、日本食品専門店やアジア食品専門店、日本食レストランやテイクアウトがかなり充実しているおかげかも。

 

日本で見るものそのままもあれば、「??」というものもチラホラ

 

世界的ブームにもなっている日本食は、おしゃれブロッコリーを調理するような健康志向ヨーロッパ人をはじめ、自宅で作る人もかなり多い印象。

そのきっかけを作ったうちのひとつが、YUTAKAなのではないかと考えています。

 

いま手元にあったYUTAKA達。この小さいボトルで約400円くらいします!貴重(泣)

 

YUTAKAは、日本の食材をメインにアジアの食品を取り扱う食品輸入会社-Tazaki-が運営するブランドで、

醤油みりん料理酒コメ酢といった調味料や、乾燥椎茸、豆腐、海苔といった乾き物も充実。業務用もあり、多くの日本食レストランも御用達です。

 

スペイン人のフラットメイト(イギリス英語ではルームではなく「フラットメイト」が一般的)に、

「YUTAKAってどういう意味?」と聞かれて、

「満たされている状態や安心を与えることだよ」的な説明をしたら感動してくれました。なんか嬉しい。

ジャパンブランドは令和の今も、安心を与えてくれていますね😌

 

ロンドンの少し東の方、有名な天文台のあるグリニッチのあたりに、どでかい直営スーパーがあるらしい。恐らくコストコ規模なので、クルマがないと難しいのかな。

以前その近所に住んでいた日本人の友人は、そこで料理酒や醤油を業務用サイズで買っていたそうです。あと焼酎も。(笑)

いつか行ってみたい。

 

 

ちなみにどうでもいいですが、今もし日本に瞬間移動できるよって言われたら、

パリパリの焼き海苔で包まれた、ホカホカのおかかおにぎりが食べたい。

こっちのおにぎりは、ツナマヨやサーモン(しかもスパイシーサーモンとか、チーズサーモンとか)がメインな気がしております。

おかかは、好きなおにぎりの具ランキングぶっちぎり1位❤️でも、流石に1年ロンドンにいても見かけなかった。コストコ風YUTAKAにあるのでしょうか。恋しいです。

そして私の周りのジャパニーズロンドンっ子は、パリにも出店している「おむすび権兵衛」で本格的おにぎり欲を満たしております。

 

 

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ずっと思っていること。

 

恐らくここ数年のロンドンで、Onigiriより流行っているのはMatcha -抹茶です。

渡英した時にまず驚いたのが、抹茶ドリンクの広告の数と、抹茶ドリンクを手に持ち闊歩する若い女性の多さでしたね。Sushi、Ramenの次に多分Matchaが来るんじゃないかレベル。Tempraを超えたと思います。

 

抹茶ドリンクが売りのイケイケコーヒーショップで働いていた友人曰く、

「日本ではスタバのフラペチーノとかを放課後に学生が買うことが多いでしょ?ロンドンはそれがいま抹茶ドリンクみたい。抹茶ドリンクを持つのが、自分のステータス表示の一種だと思う」

と言っていました。なるほど興味深い。

 

 

ただ一言申したい。

ここは多国籍の集まりゆえ、さまざまなフュージョンを得意とする国。

「これは一体、、、どうなの?(汗)」と思う抹茶ドリンクが目に入ります。

cherry glaze matchaの看板のお店、BLANK STREETが先述したイケイケコーヒーショップ

 

好みの問題とは分かっていますが、正直あまり飲みたいとは思えない組み合わせ…。

日本が誇る抹茶が、ロンドンっ子のブームになっているのはとても光栄なこと。

だけど、なんだろう、こうも色々混ぜられると、「そうじゃないでしょ!!」と叫びたくなってしまいます。

カリフォルニアロールみたいなことなのでしょうか。

どうにか救ってあげたい……でも多分無理だ。カリフォルニアロールの後を継ぐ未来が見えそうです。日本に逆輸入とかしてしまうのでしょうか。

 

ロンドンの街を歩くたびに、「抹茶が喜ぶ居場所ってどこなんだろう」と頭をよぎります。

 

 

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こんな感じで、至るところで”日本発”がほんとうに大活躍。気づけばトピックが全部食ネタに…。すみません。日本食って偉大です。

もちろん、自動車、楽器、電子機器などなども、日本メーカーの名前は常に街中で目に入ります。

 

 

少し方向性が変わりますが、実はボルダリングシーンでも、ロンドンに”日本発”がありました。

なんと日本人がオーナー&ルートセッターとして運営しているジムを発見!

その名も「Climing Gym Sen」。

 

気になるオーナーは、Hayato Furusugiさん。

お会いできなかったので、ウェブによると、

数々のアマチュアコンペを経て、私と同様ワーキングホリデービザで渡英→一時帰国するも、現在のパートナーと出会い新たにビザを取って渡英したみたいです。

「日本のジムの独自性をロンドンに持ち込んで、日英両者のクライマーのレベルアップや繁栄を目指している」という。。。。かっこよーー

 

テムズ川沿いにあるWaterloo駅の近く、なかなか入り組んだ場所に突如現れるジムは、外観の写真がなく申し訳ないのですが、高架下にあるんです。

中を見るまでは余分な装飾や色味がなく、パッと見無骨な印象。

 

壁が一列になってるだけの潔さ!高架下ならでは

 

日本人ではないアジアの方と思われる女性に受付してもらって、早速入ってみました。

 

 

率直に申し上げまして、初心者の私にはだいぶレベルの高いジムっぽい🥲

途中、親子で来ていたお母さんと、同じ課題を交代でチャレンジする流れに。でも2人とも全然できなくて(笑)。

そのお母さんが

「ここはレベル高いよね、一番レベルが低い課題でもV2くらいなんじゃないかしら」

と言ってました。

 

彼女もこのジムに初めて来たようで、普段はV3あたりを課題次第でできるかできないか、とのこと。私と状況が同じすぎて、自然とお互いのムーブを観察しながら切磋琢磨しましたが、結果お母さんは先に諦めてしまいました。

私もタイミリミットが来て、全然課題数をこなせず。クヤシイ。

 

手前がそのお母さんで、奥が息子さん。彼は意味不明にも思える課題をバンバン登っていて、ジムの中でも一際目立ってた

 

こちらの息子さん、シューズに直接特大カラビナを付けていました!これはクライマー界隈では当たり前なのか?真似したいな〜と思った瞬間。

ちなみに前回載せたジムでもここでも、見かけるクライミングシューズは9割SCARPA。やっぱり人気。

 

 

夜になっても人の出入りが絶えないSen。しかも初心者ではなく、明らかに登り慣れている人に人気のジムな気がします。

もっと強くなって、リベンジしたいな〜。

 

 

 

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欧米はすでにサマータイムに突入しました!

まだまだ肌寒いことも多いですが、言葉の響きだけでも春夏の気分。ウキウキ🎶

 

 

桜ドリンクや抹茶ドリンク、おにぎりも持って、たくさんピクニックしましょうね!Cheers🌸

 

3月末にWemblyで開催されたサッカー日本代表イングランド戦🇯🇵サムライブルーの袋で応援→試合後はゴミ袋に。アウェイ戦って毎回これあるのかな?これも日本発の素晴らしいアイデア💡

 

 

 

words&photos風間 菜央

都内の出版社でメンズファッション誌の編集者を勤めたのち、2025年1月より念願のロンドンへワーキングホリデーをスタート。
英国ならではの様々な具材を使用した、既存の枠に捉われない”創作味噌汁”の研究が、最近キッチンでのマイブーム。
趣味はダンスとダイビング(とクライミング)